ノートルダムではなく写真のピエタ像はサン・ピエトロ寺院のミケランジェロのものだった。

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Photo by Kojiro

イタリアの芸術家・ミケランジェロ(1475年 - 1564年)が「ピエタ」(Pietà、慈悲などの意)を制作したのは4体の彫刻作品だったとあります。ピエタは聖母子像であり、磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、その亡き骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフにした宗教画や彫刻などのこととされている。ミケランジェロが制作した4作品もあったのですが、完成したのは『サン・ピエトロのピエタ』のみだそうだ。『フィレンツェピエタ』(1547年? - 、フィレンツェ、ドゥオーモ博物館)は未完成。『パレストリーナピエタ』(1555年? - フィレンツェ、アカデミア美術館)も未完成。『ロンダニーニのピエタ』(1559年 - 、ミラノ、スフォルツァ城博物館)も未完成とされている。この3体は見たことはない。『サン・ピエトロ大聖堂ピエタ』は、他の芸術家によっても同じ題材で数多く作られたピエタと比較しても肩を並べる傑作であり、これによってミケランジェロの名声は確立されたそうだ。ノートルダムピエタ像は自分のファイルにはなくサン・ピエトロ寺院ミケランジェロのものだった。自分がパリには2回。イタリアには3回旅行に来ているのだが、最終のイタリア旅行でさえ20数年前。ましてや最初の2回のヨーロッパツアーはパリにもローマにも立ち寄っているのである。だからなのか大聖堂の中の情景はごっちゃになってる記憶しかない。

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ノートルダムピエタ像 :Photo by RAKUTEN Blog

ノートルダム大聖堂ピエタは、1715年クストゥーという彫刻家が制作。クストゥー:Coustou, Nicolas。生まれは1658.1.9. リヨン。亡くなったのは1733.5.1. パリでとある。当然フランスブ人。タニカ国際大百科辞典によると、「フランスの彫刻家。著名な彫刻家の家系に属し,C.フランソアの子,A.コアズボーの甥,ギヨーム・クストゥーの兄。父と叔父に学んだあとパリに出て,1682年ローマ賞を獲得し翌年ローマに留学。帰国後ベルサイユ,トリアノン宮の王立工房,およびマルリで制作。弟のギヨームとの共作が多く,もつぱら大理石を用いて記念碑的彫刻を制作。主要作品はマルリの『矢筒を持つニンフ』,および『鳩とビーナス』 (チュイルリー宮殿) ,『狩りに憩うアドニス』 (ルーブル美術館)」ノートルダムのその表現は?というと、聖母マリアが天に向かって大きく両腕を大きく広げ、派手に嘆き悲しむ動の表現をしてるとある。表情は苦痛にゆがみ?“(神の子としての)キリスト”と“(聖母としての)マリア”というよりは、自分の子供の理不尽な死を嘆く母の悲しみという印象が強いかもしれないと記されている。ノートルダム寺院が燃えたのは、前のブログでもご紹介したのですが、正直ノートルダムピエタ像を見たのか否か、あまり記憶がない。ステンドグラスはよく覚えているのだが、ビデオで押さえた記憶はあるのですが、スチールでの証拠が残っていない。ピエタというのは、「哀れみ」や「信仰」を表すラテン語から生まれた。イタリア語宗教芸術でピエタといえば、十字架にかけられ、人の罪を贖い現世での死を迎えたイエス・キリストの身体を、母である聖母マリアが膝に抱き嘆く場面のことを指すらしい。最も有名な彫刻は、やはりミケランジェロピエタだと思います。サン・ピエトロ寺院に入って右手前に通称「ピエタ礼拝堂」がある。正式にはクロチフィッソ(磔刑像)礼拝堂というらしいのですが、ミケランジェロの『ピエタ像』が安置されたことからこう呼ばれているそうです。ご覧のように当時からガラスバリで近くに寄ることすらできない。1972年にはトルコ人精神病者がハンマーを打ち付ける事件が起き、それ以来防弾ガラスが据えられているのだそうだ。初めて見たときは1974年なのでもうガラスが囲ってたのでしょう。この写真が初めてのときのもの。ミケジャンジェロが同じ題材で作った3つのうち、最も有名なのが一つ目に作られたもの。聖母が悲しげにうつむきキリストを見つめている、静の表現がとても綺麗なのである。ミケランジェロとクストゥー、どちらのピエタが好き?と言われれば自分はミケランジェロの方が好きであると言えるのですが、最近まで両方ともミケランジェロと思っていた。けれど、クストゥーのピエタは人間味があって強く印象に残る彫刻とも言われている。神の子を産んで聖母だと崇め奉られているマリアも、聖母である前に一人の母であることはじじつだとおもわれますが。母が子をなくす喪失感を表せば、こう表現されてもしょうがない。フランスとイタリア両方の大聖堂にあったピエタ。ほとんど同時期に制作され現に残っている。イタリアのサン・ピエトロ大聖堂こそ石だけでできていると思います。大聖堂のてっぺんまで我が5歳の子供と妻の3人で20年前に登ったのですから。石だらけの階段だったので燃えることはないと思われますが、絶対に永久に保存しつづけて欲しいものです。                  コウジロウの独り言