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海の貴婦人「シナーラ」と「シカーラ」そして「ダックリング」。

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ヤマハシカーラ・セイルボート。1980年代に兄弟で購入したライトディンギー。名前には当時好きだったボズ・スキャッグスの「Harbor Light」という曲名をつけた。4m7cm.国際レースQの470と長さは似ているが確か63cm短いY-14。冬には毎週苗場スキ−場に日帰りで出かけ、春から夏前の海の家が出店する前の6月と8月の終わりから9月までは三浦半島の和田名浜から操船し、セイリングを楽しんだ。シングルハンドのシーホッパーやレーザー級が多い中、セミのマークのヤマハ・シカーラがめだっていた。操船と言っても波打ち際から出廷する際にマストの前に座りパドリングをしたり、当然その前のセッテイングをして操舵を確かめながら走ること。マスト立てやセイルにバテンを入れシート(縄)を縛り(ボーラインノット・エイトノット)をキチンとポジショニングするだけ。風がなくうねりが高い時などは縦にそのまま波にのまれ、クルーもスキッパーも海に投げ出されたこともあった。加山雄三の「海その愛」を唄いながら、勇気を持って海原へ「いざ、出航」。30分位たったであろうか、前のセールを引く作業の自分(クルー)に対して舵を操る(スキッパー)弟が突然いなくなった。うねりが大きかったからかフットベルトから足が外れ落水したのである。ブレーキのついていないセイルボートの鉄則は艇を風上に向ける事。ティラーを握るその手は汗をかく暇もなかった。「ゴメン」おもむろにザーッとライフジャケットを身につけた弟が乗船して来た。何事もなかった様に油壺方向11時に向けセイリングを楽しんだ。隣の三戸浜に上陸してトムコリンズやジョンコリンズを飲んで、船に酔う前に酔っぱらい操船をすることもあった。もう一つ記憶に新しい数十年前の小網代湾での出来事。オーナー(その頃はヨット乞食だった自分)の子供用のディンギー(ダックリング3m)を友人と「あぶねーあぶねー水が入ってくる」と言いながらチャポチャポあそんでいたら白い壁が前をスーツと遮って来た。シーボニアの対岸がこちらになめらかに迫って来たかの様に写っていた。なんとそれは全長96フィート(30m)のシーボニアのシンボル「シナーラ」だった。悲しいかな、ヨットでセーリングする時とか海に出かける時は当時デジカメでないこともあってカメラを持ち歩かなかった。証拠の写真がないのが残念。海の貴婦人とも呼ばれたシナーラ(CYNARA)は元はイギリスの豪華帆船で、あのチャーチル元英国首相が愛した名艇だそうです。但しそのシーンの網代湾ではシナーラに乗船してた人たちよりもダックリングで騒いでいた我々の方が目立っていたに違いない。

                                     コウジロウの独り言