21st Century Museum of Contemporary Art,Kanazawa 金沢21世紀美術館

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Photo by Kojiro                              

金沢駅に着いて早々、レンタカーで市内へ。駐車場に向かった。兼六園21世紀美術館に行くなら、21世紀美術館の駐車場が便利とネットには書かれていた。21世紀美術館の駐車場はすぐに見つかって、近代的なコンクリートの明るいグレーの建物に入っていった。目的はプールの底にいる人を上から見ることとプールの底から水面に写る人影だった。「スイミング・プール」と名前がついた作品。2004年作。レアンドロ・エルリッヒが作者。ライムストーンのデッキが周囲を縁取りここから見下ろすと、あたかも深く水で見た荒れているかの様に見えるとされていた。ただしこの日は常陳の地下の部屋には入れず、上からのみとなってしまった。残念である。最大の目的のプールの下から覗けなかったのはほんとうに残念でした。当たり前の日常の感覚を揺さぶられる、この作品を情報として聞いた時興味が相当湧いた。上と下との空間の関わり方を生み出してくれる作品。とにかくこの日は天気には恵まれていた。ただし、東京でも開催されていた深海誠展を見ることができ「光の妙技」を改めて体感出来た。油圧式のエレベーターにも乗りアートの幅の広さを感じた。

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Photo by Kojiro

次の作品は球体のパビリオン「まる」となってる。妹島和世 + 西沢立衛 / SANAAによる金沢21世紀美術館のシンボルとして、2014年の開館10周年を機に、新たな象徴として計画された「まる」は、直径1.8mのステンレスの鏡面の球が16個集まって全体とし1つの球となる形のオブジェで、美術館の新たなランドマークとなっています。とのこと。これは美術品であり、建築構造物でもあるパビリオン「まる」は彼らがかつて関わった作品作りの中でもとりわけ特別なものとなったそうだ。設計者SANAA+構造設計Arup+㈱竹中工務店+㈱北海製作所の4者が完璧なまでのスクラムを組み、制作と製作の融合がこの作品と言えよう。自分が思うに、自分で油絵とか彫刻を制作する時に、自らが手を汚し、手を入れてこそが作品とされていたのに対し、お互いの信頼関係と熱意があって創られる作品もあるという。ことの実感をも感じた。さらに金沢21世紀美術館という空間が、または金沢という美術と工藝が融合した文化をもつ地域がそうさせたのか、このプロジェクトを通して、金沢で製作・設置に関わった工事関係者に素晴らしく充実した時間を与えてくれた。とある。これからも永遠に金沢の景色を映していってほしいものです。何か遊べそうで遊べない作品がこの「まる」なのだが......。        コウジロウの独り言