ジャガー・XJ220が2003年のイベントにいた。

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Photo by Kojiro

2003年のヒストリックカーショウにいたジャガー・XJ220とは、イギリスのジャガーが発売していたミッドエンジンスポーツカーである。名前の由来は、最高速約354km/hを目標とし、マイルだと220マイル/hになるところから来てるそうだ。元々はジャガー社の熱狂的技術者たちによる、クルマ好きサークルが凄い物を造ったのだ。ボディはアルミニウム製で、プラットフォームはアルミハニカムをアルミ板で挟んだパネルによるモノコック構造。フロントには可変式のスポイラーも装備。サスペンションは、ダブルウィッシュボーンで、まるでレーシングカーのセッティングのようだったそうだ。ボディデザインは、幻のレーシングプロトタイプ「XJ13」をモチーフ。インテリアはコノリーレザー製高級レザーのトリムを被い、レーシングカー的な性能とは裏腹に豪華なものだった。デビュー当初は市販車ではなかったのだが、すぐに1,500台に及ぶ注文が殺到したのだそうだ。TWRとの連携が市販を決定させてくれた。6.0リットルV型12気筒DOHCミッドシップレイアウトで搭載したフルタイム四輪駆動になる予定だったらしいのだが、生産化が決定した後、重量が重すぎるという理由でやむなくグループCカーのXJR-10に使用されていた3.5リットルV6DOHCツインターボエンジンをMRレイアウトで搭載することとなった。最高速度は目標の220マイル/hには届かなかった。カタログで「200マイル/h以上」を謳い、実際にも347km/h(216マイル/h)であり、当時としては世界最速だったそうだ。0-100km/h加速は3.9秒と、凄いポテンシャルだった。市販モデルは1991年の東京モーターショーで発表。価格は29万ポンドで、当初は名前から限定220台の予定だったが、世界的な好景気により注文が殺到したのだそうだ。急遽生産台数が350台になった。前述のエンジンの問題を解決するため、実際のデリバリーは1992年まで遅れてしまったが、うってかわって時は世界的不況。さらにはV型12気筒エンジンが搭載されないことへの不満や、同時期にTWRが発表したXJR-15と市場が競合してしまったことなどからその高いポテンシャルにも関わらず最終的には281台ほどしか売れず、日本への正規輸入もなかった。写真はそんな中での一台。本当に希少性が高い一枚の写真である。エンジンはドライサンプで水冷式ターボチャージャーと空冷式インタークーラーを備えていた。3,498cc。最大出力は500hp(373kW)/6,500rpm、。とされていた。自分がイタリアで買ったミニカーに紺色のジャガー・XJ220があった。メイドインチャイナであったのはすこしがっかりさせられた。でも残念なのはカメラがキャノンF-1で24mmレンズ絞り5.6〜。とPKRのフィルム。フィルタ−も何か使っていた気がするが、撮影した被写体をバチバチとる習慣がなくこの一枚しか探せていない。残念な事である。しかも、この手の写真をカメラマンの佐藤氏にスキャンをして頂いているのには感謝に堪えない。  コウジロウの独り言