スカイライン2000GTと4人で立ち寄った下北半島の恐山

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Photo by Kojiro

1972年夏。今から45年前の事。よく覚えてるねって云えばその通りなのだから仕方のない事。箱スカ2000GT4ドアL型シングルキャブエンジン120馬力で出かけた時の事。前のブログの写真にも乗っていたスカGである。T美大の4人が北海道・函館行フェリー乗り場の大間港に向かう途中、チョット不気味な風景が木々の合間から見えて来た。「恐山」である。「恐山」という名称の山はないそうだ。古くは宇曽利山「うそりやま」と呼ばれいたそうだが、下北の訛りにより変化し、恐山「おそれやま/おそれざん」と呼ばれるようになったそうだ。「うそり」とはアイヌ語の「ウショロ(くぼみ)」に由来、これは恐山山系のカルデラを意味しているとのこと。恐山(おそれざん、おそれやま)は、下北半島の中央部に位置する活火山(正直、活火山とは知らなかった)。硫黄の臭いや所々に白煙が立ちこめる不気味さはあったが。だからなのか恐山には、鳥や小動物がほとんどみない。記載された内容を見るとその他に草木も生えず、賽銭がひどく腐食している。とされている。心霊現象からなのか?ある人たちは語ってるが、答えは直ぐ浮かんでくる。すべて火山ガスの影響だそうだ。そして川や湖の水が異常に透明であるのも、水に火山ガスが溶け込んでるからだそうで、酸性値が高いため、生物の生育に適していないからと言われている。このあたりとは違う奥の霊場内には多数の積み石が見られる。不思議な景観である。温泉の沈殿物として金の異常濃集体が発見されており、2007年、日本の地質百選に選定されたそうだ。それが凄い含有量の金鉱山なのである。地質調査によると、その金の含有量は鉱石1トン当たり平均約400グラム、場所によっては6500グラムにも達し、世界でも最高の品質を誇る金の鉱脈とされた。ただし、恐山一帯を国定公園に指定した後に金鉱脈を発見したので、新規の開発は法律で禁止されている。それと土壌には高濃度の砒素と硫化水素が含まれており、ここの地面を掘れば作業者の生命に危険が及んでしまうとされている。恐山は、地蔵信仰を背景にした死者への供養の場として知られ、古くから崇敬を集めてきた。カルデラ湖である宇曽利山湖の湖畔には、日本三大霊場の一つである恐山菩提寺が存在する。その入口の木々の美しい廃木の姿。この廃木に自分は何とも云えない美しさを感じるのである。写真の様にまるでエメラルドホワイトのごとく,異質な粘度の彫刻の様でもあり、優しい造形作家がオブジェとして制作したモチーフとも思える。この写真はT美大の暗室でフィルム現像し、コダックキットで紙焼きまでも焼いたものである。フィルタ−で補色を引いて、真っ暗な中に光るグリーンライトの中で、何度だったか21度位だっただろうか?忘れたがサーモスタットで現像液の温度を保ち、夜遅くまで処理をしていたのを思い出す。47年も前の印画紙が未だに変色せずいたのが不思議。それほど工程管理がよかったのか?いまだに変色せずあるのが素晴らしいと思っている。但し皆さんにお見せしている写真はデジタル処理をしているので残念です。                                          コウジロウの独り言