正丸峠とケン&メリー

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Photo by Kojiro                           

峠の茶屋での頂上地点でのワンカット。1972年頃、当時はセンターラインなんてものはありません。その峠の道には、その名は正丸峠。何回か出かけて、怖かった記憶があります。コーナーを攻めすぎて、何て格好つけて言いたいのですが、ハンドルの手さばきが遅すぎてアンダーステアになってしまったからです。特に下りは怖かった。4速のGTXはセカンドサードそしてローと3段階しかなく、セカンドがやたら伸びた。したがってエンジンブレーキが効かないのである。下りだとコーナーを外に降られてしまい飛び出そうになるのだ。ケン&メリーの後輪の泥除けを見てください。篠塚氏のギャランに比べたら質素なぐらい遠慮して装備されている。如何にもはないにしろ、ラリーカーっぽくも見える。この車ではラリーは出たことはないがレーシーな走りを見せていたことは分かっていただきたい。自分は峠で燃えるタイプなのである。その峠は埼玉県飯能市と同県秩父郡横瀬町の境界にある。秩父・奥武蔵にある峠の一つで旧国道299号にあたる。峠のコースは狭く対向車とのすれ違いも困難な峠としては低速テクニカルコース。当時はラリーチームの為のコースの下見で出かけていた。兄に教わっている最中。ちょっと前に流行った峠のドリフトとは異なるものだった。当然舗装もデコボコでガードレールがないコーナーもたくさんあった。むしろ今より本当に少なかった。当時の国内ラリーでは林道を走ることが多くあり、その最高峰として正丸峠があったようなものだった。今では人気アニメ頭文字(イニシャルD )2nd Stageに登場する峠であり聖地巡礼のドライバーも多いそうだ。この正丸峠、ちょっと前の昔は走り屋さんたちの集合場所だったようです。今でもコースとしては狭く、対向車が来た際は離合に苦労するポイントが多々あるそうです。どちら側から入っても上り、頂上地点で下りという複合ステージとなるコースだそうだ。頂上地点には峠の茶屋があります。国道299号線ではGW後半戦なんかは、うだるほどの上り渋滞になるそうだ。当時、走ってても対向車は驚く程少なかった。路面も汚くガタガタまでは行かないが、林道よりもちょっとましな程度。右へ左へとうねりくねったコーナーが迫って来ます。プレイドライブ的に言うならチェックポイントが少なく、ラリーではスペシャルステージ向きだったのかもしれません。カーブ具合なら自分が大好きだった旧碓氷峠を超えていたかも知れません。この峠は草木と土砂が襲って来るそうです。今ならセンターラインもありますが、話にならない程度らしいですが。その昔はここをバスも通っていたそうですよ。そう、こんな峠を越えて運転していたバスの運転手さんが一番運転がうまかったかもしれませんね!当時はですが!現在では正丸トンネルとなるものがが開通したため、使われる機会が減ったようです。ここをドライブするにはライトを付けるような時間帯を!と言いたいのですが、夜は鹿やアライグマが平気で道路を横断するそうです。「夜中走るみなさんはご注意を!」とあんまりいい印象のない正丸峠。それでも当時は丹沢を除いたコースとしては最高峰のラリーコースだった。 コウジロウの独り言