ミラノ美人とジャーマン・シェパード・ドッグ。

f:id:kohyusya:20170324222513j:plain1974年2月に訪れたミラノでのワンカット。ジャーマン・シェパード・ドッグミラノ美人である。ミラノのドーモの前で一瞬撮影出来たワンカット。このカット前後に似よりの写真はない。ほんの一瞬である。自分の肩に下がっていたキャノン・ペリックスに24mmレンズを付けてF4位の絞りでとったのであろう。ややブレ気味だからである。といっても当時も今もオートで「エイッ、ヤッ」で撮っていたに違いないのである。直ぐその場から消え去ってしまったのだ。ジャーマン・シェパード・ドッグとは19世紀後半にドイツの馬学者でもあった元軍人が、理想的な牧羊犬をめざして様々な牧羊犬をもとに作出したのがこの犬種らしい。TVでは名犬リンチンチンの印象が自分にはあるのだが。最も種の改良の努力がされた犬種らしい。寿命は10から15歳らしい。第一次世界大戦時にドイツで軍用犬として活躍したのを機に、各国で軍用犬として用いられるようになりました。その能力の高さから現在では盲導犬災害救助犬などとして活躍しているのは周知の事実。日本で最初の盲導犬になった犬種らしい。ジャーマン・シェパード・ドッグは飛び抜けた天性の賢さに加え、旺盛な作業意欲・高い運動能力は他の犬種からは他にいない。万能犬なのだ。さらに「冷静沈着、勇敢で飼い主に忠実なこと」から家庭犬にも向いていると言われている。ただし、あらゆる能力が高いゆえに子犬の頃から十分な運動としかっりとしたしつけが必要とされており、屋外飼育を考える方は暑さと湿気に弱いので注意しなくてはならないらしい。また和犬の柴犬同様毛量が多いので定期的にブラッシングを要する。難点は胃腸が弱く股関節の病気が見られがちらしい。この写真で見られる犬の間接の手術跡が痛々しい。何故この女性とフルマッチングしてるのでしょう?女性はさりげない足下にグッチかフェラガモのようなパンプスを履きやすそうに洗練されたパンタローネと共にたたずまいを描画させている。「冷静沈着、勇敢で飼い主に忠実なこと」を示した一枚の写真だ。自分はこの写真を何度も夢でみるのです。このたたずまいが犬の一生のワンカットでもありこの女性の生活者としての美意識の定着をさせていたショットなのだ。「美しい生活の為の提案」を彼女と犬がさせてくれていたのである。タバコや麻薬から健康と言う美学をこの写真からもっと速く見いだしていれば、健康な毎日を送れていたに違いない。

                                                                         

 

コウジロウの独り言